遭対協が岩場で遭難救助訓練
昨年度の遭難は8件
本格的な夏山シーズンを前に岩場での遭難を想定した山岳遭難救助訓練が12日伊那市長谷で行われました。
訓練は伊那市長谷の南アルプス林道バス、ルート沿いにある鷹岩と呼ばれる岩場で行われました。
参加したのは伊那警察署山岳高原パトロール隊員8人と南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会救助隊員14人です。
伊那警察署山岳高原パトロール隊員はロープの結びかたについて
遭対協の隊員から指導を受けていました。
遭対協の隊員はロープを使って岩場を登り下りしながら救助の手順を確認していました。
遭対協によりますと昨年度の南アルプス北部の山岳遭難事故は発生件数が8件で前の年度と比べて3件の増加でした。
内訳は死亡が1人、行方不明が1人、負傷が4人で自力で下山した人が2人だったということです。
12日の訓練には長年、遭対協の隊長を務め現在は名誉隊長の西村和美さんの姿もありました。
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会では独自の訓練のほか
県遭対協主催の冬山での訓練などにも参加し救助技術の向上に努めていくとしています。