優しさ学ぼうと四季の会が講演会など開催へ
男女協働参画など心の問題に取り組む宮田村のグループ「四季の会」(辰野恒雄会長)は20日、子育てを全体の役割として考えてもらおうと学習会を開く。また3月5日には、喬木村出身で国内を代表する児童文学作家椋鳩十の長男を講師に、人の強さ、優しさから生きる喜びを知る講演会も予定している。
自然に囲まれた伊那谷で過ごした少年時代の体験から、人間と動物とのかかわりなどを描き続けた椋鳩十(1905‐1987、本名久保田彦穂)。没後の現在も、多くの人に読み継がれている。
3月の講演会では同氏の長男で前鹿児島椋文学記念館長の久保田喬彦さんを迎え、優しさや強さが描かれている椋文学のエピソードにふれる。
20日の学習会は言語聴能士の日詰正文さんを講師に、子育てについて理解を深める。軽度の発達障害など、療育の基本を踏まえながら、子と親の関係を見つめ直す。
同会は村内を中心にした5人で発足。村の福祉交流施設で女性のための相談室を開設したほか、先日は高遠高校福祉科の生徒を対象に男女協働参画の講習会も開いた。
事務局の辰野恭子さんは「人間の一番の基本は心の大切さ。今後も機会を通じて、みんなで考えていきたい」と話す。
20日の学習会は午後12時半から、3月5日の講演会が午後1時からで、いずれも宮田村民会館が会場。多くの参加を呼びかけている。問い合わせは事務局85・3590まで。