平沢の川手さん宅で茅葺作業
伊那市平沢の川手成美さん宅で29日、茅葺屋根の葺き替え作業が行われました。
この日は、茅葺屋根工事を専門に行う伊那市西春近の茅葺信州の林政隆さんと加藤英明さんが作業をしていました。
川手さん宅は、およそ250年前に建てられ、先祖代々受け継がれてきた家です。
茅葺の葺き替えは、20年から30年に一度行われるということです。
茅葺屋根の茅は、1本がおよそ2~3メートルで、徐々に風化していくため、定期的な修繕が必要となります。
川手さんは、「昔は新潟から職人が修繕に来ていて、泊りがけで作業をしていた」と話していました。
葺き替え作業は、およそ2週間かけて行われ、傷んだ茅を取り除いてから新しいものに替えます。
林さんによると、茅葺屋根の修繕依頼は県内外から毎年10件ほどだということです。
修繕費用は民家の場合、畳2枚分の広さで10万円程度だとということです。