伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
1510/(火)

ニュース

満州への分村移民について講演

満州への分村移民について講演

昭和のはじめ、国策として進めていた満州への分村移民を拒んできた現下伊那郡阿南町の佐々木(ささき)(ただ)(つな)村長についての講演会が1日、伊那市のいなっせで開かれました。
講師を務めたのは、長野市出身で長野県の近代史を研究している大日方(おびなた)悦夫(えつお)さんです。
大日方さんは、「昭和のはじめの日本は、貧困が深刻化していたため、新しい土地を求めて満蒙(まんもう)
開拓が進められていた。しかし、佐々木村長は満州を視察して日本が中国から取り上げた土地であると知った。現地の人に対する日本人の差別的態度を見て、後に村の崩壊が起こることを察して移民を拒んだ」と話していました。
講演会は、県内各地で教養講座を開く公益社団法人八十二文化財団が企画したもので、会場にはおよそ70人が集まりました。

前のページに戻る 一覧に戻る