上農高校 アツモリソウで全国大会へ
南箕輪村の上伊那農業高校の植物科学コースとバイテク班の生徒が、美ケ原のアツモリソウの保護活動で、日本学校農業クラブの北信越大会で最優秀賞を受賞し全国大会出場を決めました。
上農高校の植物科学コースとバイテク班の生徒8人は、美ケ原に自生するアツモリソウをバイオテクノロジーの技術を使って無菌培養し増殖させる研究に取り組んでいます。
今月23日に開かれた日本学校農業クラブ北信越大会に出場し、活動について発表したところ、最優秀賞を受賞し、全国大会への出場を決めました。
上農高校では12年前からアツモリソウの培養に取り組んでいて、美ケ原高原のアツモリソウの保護・回復は、2016年に県の認定を受け行っています。
寒天培地に移植し、細胞の塊が、芽や根に分化させたました。 培養室から外の環境に適応できるよう順化させることが必要で、今年は、生徒たちが順化装置を考案し作りました。
美ケ原は霧の状態が多く、その気候を再現するため、ミスト状にして水やりを行う方式です。
これにより、これまで90%だった枯死率が20%まで下がったということです。
日本学校農業クラブ全国大会は、10月22日から24日まで東北地方で開かれ、上農高校は23日に宮城県で発表する予定です。