家庭で生ごみの堆肥化を、ダンボールコンポストを実演
中川村役場で、上伊那初の実験
ごみの減量化・再資源化に取り組む中川村は8日、役場で生ごみを堆肥にするダンボールコンポストの実演を開始した。上伊那では初の試み
みかん箱などのダンボール箱に、ピートモスともみがら活性炭を入れ、生ごみを投入。よく混ぜ、ダンボール箱のふたをして、ホールに設置した。
毎日、500グラム程度の生ごみを入れ、かき混ぜ、1、2週間で温度を30度台に上昇させ、約3カ月で自然界の微生物の力で、さらさらの良質な堆肥になる過程を観察する。
従来のプラスチックコンポストは腐敗菌の繁殖により悪臭やハエの発生があったが、通気性の良いダンボールと、消臭力のあるもみがら活性炭を使うことで、ほとんど悪臭はなく、微生物が分解するため量も増えない。
日当りと風通しの良い場所(冬場は室内)に置き、1日1回全体をよくかき混ぜる。鶏の骨、貝殻など分解されないもの、腐った物を入れない-などが管理のポイント。
役場ではダンボールコンポストの作り方などのちらしを用意し普及を図っている。
住民税務課生活環境係の福島喜弘係長は「身近な材料を使ったダンボールコンポストで、生ごみの堆肥化処理にチャレンジしてみませんか」と呼びかけている。