やまとわが地元産の松で経木販売へ
伊那市西箕輪の木工業、株式会社やまとわは、伊那市の協力のもとアカマツのブランド化を目指して、伊那産アカマツを使った経木の販売を来年の1月から始めます。
24日に伊那市役所で開かれた記者会見で白鳥孝市長とやまとわの中村博代表が事業の概要を説明しました。
経木は、食材の包装などに使われてきたものです。
ビニールの普及により衰退し、現在全国で経木を作る工場は5つしかないということです。
ビニール袋の使用を減らす動きが活発になってきていることから経木に注目しました。
中村代表は「日本だけでなく世界にも発信していけるものだと思う。新しく挑戦していけることにワクワクしている」と話していました。
伊那市の私有林のうち2割を占めるものの、松枯れの被害に遭っているアカマツを有効活用し、ブランド化していこうと伊那市がやまとわに話をもちかけ実現しました。
来年の1月から、やまとわが本格的に販売をしていく計画で、すでに県内の納豆メーカーから問い合わせが来ているということです。年間10万枚の生産を目指します。
経木の製造はラインでは難しく、現在全国でも行っている工場はないということですが、今後は地元製造業などと連携して大量生産も検討していくということです。
伊那市がばらオーナーを募集
また記者会見ではほかに、来年伊那市で開催されるばらサミットに向けた「ばらオーナー」の募集についても説明がありました。
料金は1万円で、ばらオーナーになると伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンにバラを1株植えられるほか、5年間は2人分の入園料が無料になります。