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「秋葉街道」探り景観育成

「発掘調査隊」が発足・始動

「秋葉街道」探り景観育成

 長谷村で12日、村内を南北に貫く古道・秋葉街道の道筋を探る「秋葉街道発掘調査隊」が発足した。1年かけて村内の道筋を見つけ、古道を軸とした景観育成につなげる。
 昨夏に発足した村景観策定委員会が、地域の優れた景観を後世に残すため、古道の復活による周辺部の景観づくりを提案。調査隊は、委員をはじめ、文化財の研究者や、村内外から募ったボランティアなど30人で構成する。
 秋葉街道は江戸中期以降、静岡県の秋葉神社参詣に使われた道。昔の地図などから、現在の国道152号と重なっている部分や、国道から外れた中尾地区を通過していることなど、村内の経路はおおよそ分かっているが、道路改良やダム建設などによって、明確ではない部分も多い。
 調査隊は、街道が通っていたとされる、非持、溝口、黒河内、中尾、市野瀬の各地区に分かれて(市野瀬と中尾は合同)、点在している道標や石碑などを基に、地元の高齢者から情報を収集するなどして、昔の絵図と照らし合わせながら結びつけ、道筋を明らかにする。
 調査で明らかになった街道のポイントには道標などを設置していく。街道に沿って周辺の風景も写真に撮り、来年度中に調査報告書をまとめる。

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