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高校で規模縮小し卒業式

高校で規模縮小し卒業式
代表生徒はマスクを外して証書を受け取った

卒業式シーズンを迎え、上伊那地域で高校卒業式が3日から始まりました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、時間を短縮し、参加者を制限しての卒業式となりました。

伊那市の伊那北高校では、予定よりも30分以上短縮して、卒業生と教諭のみ参加の卒業証書授与式が行われました。
「少しでもいつもの卒業式に近い形で」との教諭らの想いから開式の前に、クラスごと整列して、教諭らの拍手に迎えられて卒業生が入場しました。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、卒業生全員にマスク着用が義務付けられました。

式辞で(うず)(はし)(ひろし)校長は「令和最初の卒業式ですが、感染拡大防止のため安全を考え規模を縮小する苦渋の決断でした。ふるさと伊那北からより良い未来をつくるため、謙虚に、広い視点で大きくはばたいてください」と話していました。

卒業生を代表して向山凌(むかいやまりょう)()さんは「コロナウイルス対策により規模は縮小されましたが、私たちの卒業式は中止されることなく行っていただけることに感謝しています。これからの世の中何が起こるかわからず、大きな壁に道を塞がれるかもしれません。そんな時こそ、この伊那北高校でみんなと一緒に努力した経験や学んだ知識を力にしてさらに前に進んでいきたいと思います」と話していました。

また、伊那北高校伝統の応援歌「天竜河畔」では、例年は肩を組みますが、今年は肩を組まずに歌いました。

教室ではひとりひとりに証書を授与

高校で規模縮小し卒業式

式が終わると、教室で担任からひとりひとりに卒業証書が手渡されました。
ある生徒は「いつもと違う形式だったけど、卒業式を行ってくれた先生たちに感謝したい」と話していました。

校内では卒業式に参加できなかった在校生からのメッセージビデオが流されました。
また、保護者らは学校の敷地内に入れないため、校門にある卒業式の看板前で子どもの写真を撮って帰路についていました。
卒業生を送り届けた保護者は「本当は子ども達の晴れの舞台を見届けたいですが、こういう状況でやむを得ないと思います。世の中いろんなことがあるんだ、という教訓としてこれからがんばっていってもらいたい」と話していました。

3日は伊那北を含め上伊那3校で卒業式が行われ、4日は4校で、5日は2校で、規模を縮小して卒業式が行われることになっています。

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