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「小林上等兵のヒロシマ」を鑑賞

小学6年生特別鑑賞会

「小林上等兵のヒロシマ」を鑑賞

 飯島町教育委員会は10日、文化館で町内の2小学校6年生107人を対象に、平和教育の一環として朗読劇「小林上等兵のヒロシマ」の鑑賞会を開いた。
 葛岡雄治脚本、演出の「小林:」は、飯島町高尾の小林正巳さんの体験をもとに、第2次大戦当時の記録映画や被爆者の手記の朗読、群読、被爆者が描いた爆心地の絵などで構成した。03年2月の初演以来、毎年飯島小6年生が鑑賞、今年から七久保小6年も参加した。「この子たちの夏を読む会」が出演した。
 小林上等兵の回想場面「日本が戦争に突き進んだ暗黒の時代に、青春をもみくちゃにされながら生き延びてきた:」に始まり、真珠湾奇襲攻撃、太鼓の連打で原爆の炸裂(さくれつ)音を表現、地獄絵さながらの爆心地広島の様子を歌った詩や、手記の朗読と続いた。
 劇中、与謝野晶子の「君死に給うことなかれ」「原爆許すまじ」などの歌や、ハーモニカで「故郷」が流れ、被爆者の痛み、怒り、悲しみが子どもたちの胸を締め付けた。
 最後に小林上等兵は「核兵器の恐ろしさ、戦争の悲惨さは絶対に風化させてはならない」と訴え、子どもたちに平和の尊さを再認識させた。

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