大田切獅子保存会が郷土民俗芸能を語り継ぐ集いに参加
宮田村大田切区の大田切獅子保存会(田中正登会長)は19日、高遠町で開かれる「第3回郷土民俗芸能を語り継ぐ集い」に初参加する。村内の姫宮神社例祭や地元敬老会には獅子舞を毎年奉納しているが、村外での演舞は久しぶり。「せっかくの機会。多くの人に喜んでもらえれば」と、稽古に励んでいる。
今月初めから練習を開始。仕事を終えた夜間に会員が集まり、「平(ひら)の舞」「悪魔払(あくまっぱらい」の舞を調整し続けている。
30、40代のメンバーでも1回踊ると、息がきれるほどハードだが、疲れも見せず何度も繰り返して練習。お囃子も音色をあわせ、より美しい見せ方を追求していた。
宮田村誌によると、大田切の獅子舞は明治初期に始まったとされる。7年に1度のお練りは勇壮で、伝統芸能として今も多くの人に愛されている。
対外的な演舞は10年ほど遠ざかっていたが、「せっかくの良い機会」と集いへの参加を決定。当日は会員20人ほどで会場に出向き、最高の演舞を披露する。