夏至に部分日食 上伊那でも天体ショー
雲の切れ目から太陽が顔をのぞかせる
1年で昼の長さが最も長い夏至の21日に、太陽の一部が欠けて見える部分日食が、上伊那地域でも見る事ができました。
夏至と日食が重なるのは、江戸時代以来372年ぶりだということです。
伊那天文ボランティアすばる星の会代表の野口輝雄さんは、中央アルプスを望む箕輪町福与の高台で部分日食を観察していました。
日食は、太陽の前を月が横切ることで、太陽が欠けて見える現象です。
野口さんによると、伊那地域では午後4時9分に欠け始め、午後5時8分に最も欠けて見えるということです。
写真に収めるため、大型の望遠鏡に太陽の光を弱める減光フィルムを貼り、その時を待ちます。
最も欠けて見える時刻になりました。
厚い雲が上空を覆い、思うように見ることができません。
それでも10分後の午後5時18分、雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせます。
取材カメラに減光フィルムをつけて撮影してみると。
太陽が4割ほど欠けて見えました。
野口さん撮影の写真
こちらは野口さんが撮影した写真です。
国立天文台によりますと、次に全国で部分日食が見られるのは、10年後の2030年6月1日だということです。