向山雅重さんの音声資料公開
1990年に86歳で亡くなった宮田村出身の郷土史家向山雅重さんの肉声を録音した音声資料が、6月30日、地域住民に公開されました。
伊那市美篶の美篶小学校資料館の収蔵品を解説している音声です。
30日は美篶小学校資料館で音声資料が公開され、資料の音声に合わせて地域住民が収蔵品を見学しました。
向山雅重さんは、宮田村出身の郷土史家・民俗学者です。
上伊那の小中学校で教鞭をとる傍ら郷土研究を行いました。
1970年には民俗学に功績のあった人に贈られる柳田国男賞を受賞しています。
音声では資料館に収蔵されている「押絵雛」などについて説明していました。
音声資料は美篶小学校資料館運営委員会副委員長の矢島信之さんが、10年ほど前に資料館を整理していた際に見つけたものです。
音声は「オープンリール」のテープに収録されていて、カセットテープ、CDへの差し替えを行いました。
運営委員会によると、昭和40年代に収録されたとみられます。
向山さんの没後30年となる今年、資料を活用していこうと今回地域住民に公開しました。
宮田村の向山雅重民俗資料館 学芸員の小池勝典さんは「肉声を記録した資料は貴重なものだ」と話していました。