伊那市に大雨特別警報発表
伊那・南箕輪「避難勧告」 箕輪「避難準備情報」発令
気象庁は8日、午前6時43分に伊那市や松本、木曽下伊那地域など県内の5つの地域に、5段階の警戒レベルのうち、もっとも高いレベル5にあたる大雨特別警報を発表しました。
伊那市は午前8時に市内全域に避難勧告を発令。
午後2時30分に内の萱地区と長谷地域を除き解除しました。
気象庁は午前6時43分に上伊那の伊那市や宮田村、松本、木曽下伊那地域に大雨特別警報を発表しました。
避難勧告が発令された伊那市と南箕輪村では、各地で避難所が開設されました。
伊那市です。
伊那市では、午前8時に市内全域27,826世帯、67,371人に避難勧告が発令されました。
午前8時10分には、高遠中学校と長谷小学校を除く市内の小中学校19箇所で避難所が開設されました。
午前10時に、高遠町の総合福祉センターやますそが緊急避難場所として追加されました。
午後2時現在の、各地の避難所に避難した延べ人数は、16世帯27人で、伊那小が1人、伊那西小が7人、美篶小が2人、西箕輪小が4人、西春近北小が6人、伊那中が1人、東部中が3人、長谷中が3人となっています。
南箕輪村は、午前8時33分に塩ノ井、中込、久保、北殿、南原、南殿、沢尻、田畑、神子柴地区の344世帯、848人を対象に避難勧告が発令されました。
午前10時には、村内で避難勧告が発令された地区の公民館と、村民体育館あわせて10箇所が避難所として開設されました。
午後3時現在、各地の避難所に避難した延べ人数は11世帯16人でした。
なお、箕輪町では午前7時50分に警戒レベル3の避難準備・高齢者等避難開始情報が発令され、上古田、下古田、富田、沢、大出の5箇所の公民館が避難所として開設されました。
避難準備・高齢者等避難開始情報が解除となる正午までに29世帯、55人が自主避難をしたということです。
箕輪町によりますと午後3時現在、全員が帰宅したということです。
1日に伊那市美篶下県の三峰川の堤防が欠損した現場です。
大雨による川の増水が心配されましたが、管理する天竜川上流河川事務所によりますと「大雨による大きな影響はなかった」という事です。
今回の大雨により伊那市内では土砂流出や倒木により通行止めとなるか所が相次ぎました。
伊那市長谷の分杭峠に登る国道152号は、複数か所で倒木や道路の崩落などが発生し、午後3時現在通行止めとなっています。
伊那市西町大坊の県道伊那駒ヶ岳線は午前11時に土砂流出が確認されましたが、午後3時現在、撤去作業が終了しています。
午後3時現在、箕輪町では被害の報告は無いという事です。
南箕輪村では倒木が1か所発生しました。
8日の伊那地域は大気の不安定な状態が続き午前8時までの1時間に18ミリの降雨を観測しました。
伊那市長谷杉島では、8日午後2時までの72時間の雨の降った量は7月の観測史上最大となる252ミリを観測しました。
これは7月1か月間の降水量179ミリを上回っています。
伊那市は午後2時に災害対策本部会議を開きました。
白鳥孝市長は幹部職員を前に、引き続き警戒するよう指示しました。
伊那市では午後2時30分に内の萱地区と長谷地域を除き避難勧告を解除しました。
南箕輪村は午後4時55分に避難勧告を解除しまいた。
午後3時45分、伊那市の長谷地域、箕輪町、南箕輪に出されていた土砂災害警戒情報は解除されましたが、伊那市の中央アルプス将棊頭山や内の萱などの土砂災害警戒情報は継続となっています。
気象台は、これまでの雨で地盤がゆるんでいるとして土砂災害や河川の増水に警戒するよう呼びかけています。