寒晒蕎麦 市内7店舗で提供開始
例年2週間程度で完売に
江戸時代に高遠藩が将軍家に献上したとされる「寒晒蕎麦」の提供が23日から、伊那市内の7つの店舗で始まりました。
高遠町のそば店ますやでは、営業開始の午前11時になると訪れた人が早速寒晒蕎麦を注文し味わっていました。
寒晒蕎麦は、大寒にソバの実を清流に浸し立春に引き上げた後、2週間ほど寒風に晒して乾燥させます。
この実を使って十割で打ったそばは、独特の食感と甘みが特長だということです。
明治時代以降作られていなかった寒晒蕎麦を、高遠そば組合が2002年に復活させ、2013年から夏の土用の期間限定商品として提供を始めました。
寒晒蕎麦は、1人前1,200円で、ますやの他高遠町の「壱刻」「華留運」「紅さくら」「楽座紅葉軒」と、伊那市荒井の「梅庵」、東春近の「きし野」で、それぞれ150食限定で販売しています。