「休みをもう一日」田畑の奇習 盆正月
公民館前をバリケード封鎖
区の役員の家などをバリケード封鎖してもう一日休みを要求する南箕輪村田畑に伝わる奇習「盆正月」の行事が、16日に行われました。
「もう一日休みを勝ち取るぞ」
掛け声とともに作業が始まりました。
今年は新型コロナ感染対策で、区の役員宅の封鎖は行わず田畑公民館のみを封鎖しました。
物置にある幟旗や、用意した門松などを玄関に飾り付けました。
公民館には、PTA関係者で作る田畑区の伝統行事を守る会のメンバーが集まりました。
盆正月は、区長などの家を封鎖し、盆休みの1日延長を求める田畑に伝わる風習です。
例年は深夜、区長らが寝静まったころにひっそりとバリケード封鎖を行いますが、今年は午後9時頃から作業を行い子どもたちも行事に参加しました。
長持ちなども担ぎ出し、ひまわりなどの花や鏡餅、夏野菜を飾り付けました。
玄関前に「お正月」と石灰で書いて完成です。
一夜明けた17日の午前8時すぎに田畑公民館の様子を見にきたのは、区長の小林博さんです。
公民館の玄関には、門松やしめ縄、ベンチの上に野菜などが置かれ封鎖されていました。
状況を確認すると小林区長は、田畑区を今日一日休みにするようスマートフォンで連絡しました。
盆正月の飾りは、17日午後に小林区長など区の三役で片づけたという事です。