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箕輪南小学校2年どらごん組

箕輪南小学校2年どらごん組

 「やぁ!」
 太鼓に向い、ばちを握り、格好良くポーズを決める「どらごん組」の12人。2学期から生活科の授業で太鼓演奏の活動をしてきた。
 学校に太鼓があり、卒業生や上級生が太鼓をたたく姿を見て、「ぼくたちもたたきたい」「音楽会で発表したい」と始まった。
 あいさつなど礼儀を大切にし、ばちの握り方、構え、基本打ちなど初歩からスタート。太くて軽いばちを小さい手に握っての練習は、手にまめができ、ばちが折れることもしばしば。一人で5本折れてしまった児童もいる。
 10月の音楽会まで期間はわずか2カ月。週2縲・回、音楽会が近づくと毎日練習に励んだ。夏の暑いとき、体育館での練習は体力を消耗し、かなり疲れる。それでも、「楽しい!」「やりたい!」と頑張った。担任の稲垣恵子教諭も「暑い中、本当によく練習したと思う」と振り返る。
 チーム名は「どらごん太鼓」。音楽会では“どらごん”にちなんだ曲「龍神太鼓」を、そろいのTシャツに鉢巻姿でパワフルに演奏した。
 「気持ちがいい」「ばちを持ってたたくと気持ちが落ち着く」
 上級生の演奏を見聞きする太鼓が、自らが演奏する太鼓に変わり、児童にとって太鼓は特別な存在になった。
 12月に箕輪町であった学校太鼓交流会に出演。太鼓をやりたい-という箕輪北小学校2年1組が南小を訪れ、太鼓交流会もした。
 11月、月を愛でる風流な宿泊学習「お月見」にも、お楽しみで太鼓を盛り込んだ。
 日ごろの学習で季節を大事にしている2年生。「お月見」は、月について調べたことを保護者に発表し、地域のおばあちゃん達に教わって作ったお月見団子をふるまった。
 保護者による本の読み聞かせに加え計画したのが、児童がお父さん、お母さんに太鼓を教える企画。「構えは足を開いて…」「ばちの持ち方は…」。とってもうれしそうに教える児童。保護者も子どもに教えてもらい楽しそうだったという。
 力強く打つ上級生の太鼓は、2年生にとって憧れ。「一歩でも近づきたい」「もっと上手になりたい」。そんな熱い思いがある。
 太鼓と同じくらい大好きな読書。学校の取り組み「朝の読書」はもちろん、図書館もお気に入り。家での読み聞かせなど家庭の協力もある。“本屋さん”を開業して1年生や保護者への読み聞かせもし、少しずつ一人で本を読むことが増えてきた2年生。「次に読む本、もう決めてあるんだ」。好きな本を手にうれしそうに話した。
 「とにかく外が大好き。元気でパワフルです」と稲垣教諭。運動神経がよく、身軽に元気に遊ぶ2年生。そのパワーは、太鼓だけでなく、読書や野菜栽培などあらゆる学習の源になっている。

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