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誹謗中傷・風評被害を公表

「従業員のコロナ感染」発表した事で・・・

誹謗中傷・風評被害を公表

アルバイト従業員が新型コロナに感染した事を20日公表した伊那市の株式会社はしばコーポレーションの八木択真社長は、26日市内で記者会見を開き「コロナに感染したことをすみやかに公表する事が拡大防止につながる」と訴えた一方、公表以降、店や本人に対する風評被害や誹謗中傷を受けたことを明らかにしました。
感染が確認された従業員は、18日に発熱の症状があり、19日にPCR検査を行った結果、陽性が判明しました。
長野県は20日に感染を公表し、会社もこの日に従業員が感染したことを発表しました。
八木社長によりますと公表以降、スタッフが近所の人から「店を閉めろ」と言われた他、ネットの掲示板で「感染した本人を特定するもの」や「ウイルスをばらまいた」など誹謗中傷の書き込みを10件ほど確認したという事です。
従業員が感染の確認後「はしば」は、保健所と相談し店を開けていますが予約はほとんどキャンセルになり、客足は例年の2割程度に落ち込んだという事です。
八木社長は公表の理由については「デマや噂を収め、スタッフと接触した人が気づく事で感染防止につながると判断した」と説明し「感染した人や勤めている会社が感染情報を発表しやすい環境に変えたい」と話しました。
また、風評被害がある事で企業側が隠すようになるのではないかとの質問に対しては「(コロナの感染を)隠したくなるは人間の心理だが、それが拡大につながる原因。悪いのはウイルス、公表した会社や感染した人ではない」と答えました。
感染が確認された従業員は13日と15日に出勤していて、同じ日に勤務したスタッフ5人はPCR検査を受けましたが全員陰性だったという事です。
八木社長は、感染した従業員を誹謗中傷する書き込みについては法的措置を検討するとしています。

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