伊那市児童虐待 「通告」63件
昨年度の倍のペースで増加
今年度、伊那市子ども相談室に寄せられた虐待に関する通告件数は4月からの半年で63件と昨年度と比べほぼ倍のペースとなっています。
虐待に関する相談のうち、48時間以内に子どもの様子の確認が必要となる最も緊急性が高いものが通告です。
今年度は4月から9月末までに通告と判断された件数は63件で、虐待にあった子どもの数は102人でした。
これは昨年度1年間の通告数とほぼ同数となっていて、倍のペースで増えています。
また、虐待が疑われる件数は529件でした。
これはコロナにより家庭で子供と接する時間が長くなった事が増えた要因と考えられるという事です。
子どもの虐待に関して、伊那市の白鳥孝市長は、きょうの市議会定例会で児童相談所を地元に設置するよう上伊那8市町村長で県に要望していく考えを示しました。
市町村では、虐待の確認や相談はできますが、児童相談所で行う事が可能な被害にあった子どもの保護はできません。