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信州の伝統野菜に高遠町の唐辛子2品種が選定

「高遠てんとうなんばん」と「芝平なんばん」

信州の伝統野菜に高遠町の唐辛子2品種が選定

長野県が地域の食文化を守るために選定している「信州の伝統野菜」に、伊那市高遠町で栽培されている唐辛子2品種が新たに選ばれました。
21日は、伊那市の定例記者会見が市役所で開かれ、先月県から選定されたことを白鳥孝市長が紹介しました。
選ばれたのは、山室・小原地区で栽培されている「高遠てんとうなんばん」と、芝平地区で栽培されていた「芝平なんばん」の2品種です。
「高遠てんとうなんばん」は、上向きに育つのが特長で、長谷中学校などが栽培している八房(やつふさ)トウガラシとは異なる種類だということです。
1735年の古い書物に、同様の品種が栽培されていたことが記載されていて、現在は13戸が年間20キロほどを栽培しているということです。
「芝平なんばん」は、古くから三義芝平地区で育てられていたものです。
昭和50年代に芝平から上山田地区に集団移転した際、少数ながら栽培が継承されていたということです。
現在は2戸が年間20キロを栽培しています。
21日は、唐辛子の研究をしている信州大学の松島憲一(まつしまけんいち)准教授も出席し、選定までの経過を説明しました。
信州伝統野菜は、昭和30年代以前から栽培されている品種が対象で、県内では79品種となっています。

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