やまとわ×南信工科短期大学校 経木を小分けカップに
立体形成技術でできた試作品を市長に報告
伊那市の株式会社やまとわと南箕輪村の南信工科短期大学校は、木材を薄く削った「経木」の立体成形技術を開発しました。
共同研究で開発した食品用の小分けカップです。
寒天を接着剤に使用し加熱圧着することで、経木を様々な形の容器として利用することができます。
100%自然素材で作られていることから、脱プラスチックの取り組みとしても期待できるということです。
8日はやまとわの中村博社長と、中心となって取り組んできた南信工科短大機械生産技術科2年の原勇太朗さんらが市役所を訪れ、白鳥孝市長に開発までの経緯などを報告しました。
市では、50年の森林ビジョンの取り組みの一つとして、地域材の有効活用と二酸化炭素の削減などを目的に経木の活用をすすめています。
飲食店や学校給食で料理に敷くなどして利用されていて、さらなる活用の幅を広げようとやまとわが南信工科短大に話を持ちかけ実現したものです。
使用方法にはまだ制限があるということで、今後は強度や耐熱性などの試験を重ねてデータをとり、商品化に繋げていきたいとしています。