大芝荘 来年3月末まで営業休止 ワクチン集団接種会場に
南箕輪村開発公社は、新型コロナウイルスの影響で赤字額が拡大している大芝荘について、来年3月末まで営業を休止することを、7日に明らかにしました。
今月下旬からは、村のワクチン集団接種会場として活用する方針です。
7日は、村議会全員協議会が役場で開かれ、開発公社理事長の藤城栄文村長が休止に至った経緯などを説明しました。
公社の独自事業として運営している大芝荘は、新型コロナの影響で宿泊客、宴会客が大幅に減少しています。
過去4年間の営業利益は赤字となっていて、2017年度が380万円、権兵衛トンネルが通行できなくなった2018年度は1,100万円、新型コロナの影響を受けた2019年度が1,700万円、昨年度が6,400万円となっています。
今年度も赤字額の拡大が予想されることから、今月14日から来年3月末までレストランパル大芝を含む大芝荘の営業休止を決めました。
村では、今月下旬から大芝荘を新型コロナワクチンの集団接種会場として利用する計画です。
全員協議会終了後に行われた報道機関への説明で藤城村長は、従業員の雇用を最大限守ったうえで改善を図っていきたいと話していました。
今後は、来年度以降の営業について話し合う再建委員会を設置し、民間委託も視野に入れた検討を進めていくとしています。
全員協議会では他に、村内の飲食店で意欲的に営業継続に取り組む店舗に対し、一律20万円を支給することを明らかにしました。
村内の飲食店49店舗が対象で、申請期限は来月30日となっています。
また、村の昨年度のふるさと納税の実績について報告があり、寄付件数は1万4,521件、金額は約1億5,200万円で、ともに過去最高となっています。