上農生がカワニナを放流
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒は、地域住民がホタル復活に向けて整備した試験水路に餌となるカワニナを9日、放流しました。
9日は、コミュニティデザイン科里山コースの3年生20人が、大泉に作られた試験水路を訪れました。
この場所は、もとは畑でしたが、ホタルが舞い、憩いの場所にしようと、住民有志でつくる「大泉ホタルの会」が試験水路を整備しました。
はじめにカワニナの餌となる朴葉を、間隔を置いて水の中に入れました。
この後、学校で養殖した2ミリから4ミリほどのカワニナおよそ900匹を放しました。
上農と大泉ホタルの会は、地域連携の一環で昨年度から協力してホタルの復活に取り組んでいます。
今年卒業した生徒が、去年12月からホタルの餌となるカワニナの養殖をはじめ、その活動を現在の3年生が引き継ぎました。
試験水路の長さは87mで、カワニナが生息しやすい水温にするため一度ためてから蛇行させて水を流すようになっています。
大泉ホタルの会顧問でカワニナ養殖支援ガイドの野口輝雄さんによると、カワニナの繁殖は水温が18度から20度が最適だということです。
上伊那農業高校では8月も試験水路にカワニナを放す他、試験水路一帯のデザインを行うことになっています。