ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ」福澤泰江元村長
駒ケ根市の赤穂公民館は16日、ふるさと歴史探訪「地方自治の先達に学ぶ」と題した講演会を同公民館で開いた。第1回のテーマに取り上げたのは地方自治のパイオニアといわれる旧赤穂村の福澤泰江元村長。約20人が集まり、郷土史研究家の小松谷雄さんの話に耳を傾けた。<br> 小松さんは「現在、民衆のことを考えているのか疑問を感じるような政治家が多い。にもかかわらず世の中が安定しているのは、過去地方自治の発展に尽くした人がいたからだ」として福澤泰江の功績を挙げ「農業と若者の教育の振興に力を尽くし、私財を投じてその発展のために生涯を捧げた」とその業績を称えた。<br> 聴衆はメモを取ったり、時折うなずいたりしながらじっと話を聞いていた。<br> 福澤泰江は1871(明治4)年、赤須村に生まれ、県議会議員を経て44歳で赤穂村長に就任。県町村会長、全国町村会長などの要職を歴任するなど地方自治の神様とも呼ばれた。1937年没。