箕輪町の養蚕農家 繭の出荷間近
上伊那でたった2軒、箕輪町では唯一となった養蚕農家、中曽根の大槻文利さん宅では、出荷を間近に控えています。
5日は、繭の選別作業が行われていました。
日に照らしながら、透明に近いものや、色が黄色がかった繭を取り除いていきます。出荷間近となったのは、夏に育てる蚕「夏蚕」です。
先月14日に、卵から孵ったばかりの体長数ミリの幼虫を8万匹仕入れ、桑を与えて育ててきました。
幼虫は脱皮を繰り返し、だんだん大きく成長します。5センチほどに成長すると、繭を作るための場所、「蔟」に移します。
この作業を「上蔟」といいます。
部屋に入った蚕は、二晩ほどかけて繭を作ります。
そして、この日を迎えました。選別をした繭は、あす、蔟から外して、毛羽をとる作業が行われます。
8万匹の幼虫の90%近くが繭になりました。大槻さんによると、130キロから140キロほどの出荷量を見込んでいて、まずまずの成果だということです。
出荷は、8日を予定しています。