県看護協会伊那支部 市民講座ケーブルで収録
長野県看護協会伊那支部は、新型コロナウイルスの影響で市民向けの公開講座が開けないことから、ケーブルテレビを通じた放送講座の収録を、このほど行いました。
この日は、駒ヶ根市の長野県立こころの医療センター駒ヶ根で収録が行われ、臨床心理士の谷 美加さんが講演しました。
谷さんは次のように話しました。
「発達障害は低年齢で発現するというところがあります。
大人になってから生じるものではないということです。
基本的な考え方で非常に重要なのは、こういった様子のある子どもを理解がなく見てしまうと『親のしつけが問題だったんじゃないか』とか『その子自身の性格の問題で怠けていただけなんじゃないか』というふうに誤解されがちなんですが、これは脳の機能的な問題があって、そこの部分に苦手さがあるということなので、親のしつけや本人の性格の問題ではないということを強調しておきたいと思います。
自閉スペクトラム症の方であれば非常に不安が高いということ、ADHD傾向がある方というのは常に心がざわついているところがあるんじゃないかといわれています。
不安感や心のざわつきが少し強いんだなということに心をはせていただくということが非常に重要になります。
私たちに大事なこととしては、『空気が読めない人だね』とか『マイペースな人だね』とか『最初は頑張るんだけど後が続かない人だよね』みたいなふうに否定的な評価をして、そういった人たちを排除するのではなくて、できるだけ認め合いながら特性のある方たちの生きやすい生活環境をどういうふうに作っていくかということで、理解と支援方法の両方を知っているということが非常に大事になります。」
この長野県看護協会伊那支部の市民公開講座は、上伊那のケーブルテレビ局で放送します。
伊那ケーブルテレビでは、11月6日から放送を予定しています。