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高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

信州伝統野菜に認定されている伊那市高遠町に伝わる唐辛子「芝平なんばん」を使ったメニューが、27日にお披露目されました。
27日は、高遠町内で新メニューのお披露目会が開かれ、それぞれが芝平なんばんを使って味噌ダレを作りそれに合う料理を作りました。

生産者の赤羽さん

高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

芝平なんばんを生産している上山田の赤羽寿()美子(みこ)さんは、地元産の味噌と酒蔵仙醸の日本酒・麹などを使った「とうがらし味噌」を作りました。
「芝平なんばん」は、古くから三義・芝平地区で育てられていたものです。
昭和50年代に芝平から上山田地区に集団移転してからも、少数ながら栽培が継承されていて、去年は2軒が年間およそ20キロを栽培しています。
赤羽さんによると、芝平なんばんは15センチほどと長く、普通の唐辛子よりも辛いのが特徴です。

唐木さん考案 青唐辛子味噌ダレを使った料理

高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

伊那市観光課の唐木玲さんは、ごはんや酒のつまみに合う唐辛子料理を考案しました。
情報発信のために地元の飲食店で食事やテイクアウトをする機会が多く、様々な店の味をヒントに試作を繰り返したということです。

飯島さん考案 そばに合うメニュー

高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

信州そば発祥の地伊那そば振興会の飯島進会長は、そばに合うメニューを考案しました。
高遠そばの焼き味噌に芝平なんばんを混ぜたもので、辛味大根と唐辛子のそれぞれの辛みがマッチしているといいます。

信大生考案 きのこやネギを加えた味噌ダレ

高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

この他に、信州大学農学部の植物資源科学コースの学生は、きのこやネギも加えた味噌ダレを考案しました。

高遠町内のスーパーで唐辛子の販売開始

高遠産唐辛子の普及へ 味噌ダレに合う新メニューお披露目

試食会は、生産者や飲食店主らでつくる「高遠在来とうがらし保存会」が、芝平なんばんをはじめとする地元産の唐辛子の普及を図ろうと開いたものです。
メニューの作り方は、保存会のSNSや、スーパーなどの店頭で紹介するとしています。
また、将来的には商品化し環屋で販売する計画です。
飯島さんが考案した芝平なんばん入り焼き味噌付きのそばは、10月末から行われる高遠城址公園のそばまつりで提供されます。
ニシザワ高遠食彩館では、芝平なんばんの販売が27日から始まりました。
価格は1袋100g入り税込238円で、販売は10月いっぱいを予定しています。

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