大型無人機 物資輸送プロジェクト始動
VTOL機で中ア・南アへ荷上げ
伊那市は100kg以上の荷物を運ぶことができる大型の無人機VTOL機を使った山小屋への物資輸送プラットホーム構築事業を中央アルプスと南アルプスでスタートさせたと5日発表しました。
伊那市によりますと、このプロジェクトで使用する無人VTOL機は、現在、川崎重工業株式会社が開発しているという事です。
燃料はガソリンを使用し、運べる荷物の重さは100kg以上で、継続航行距離は100㎞以上だという事です。
山小屋への物資輸送はヘリコプターに頼っていますが、公共工事の増加やパイロット不足などにより運航の確保が困難になっているという事です。
伊那市では山岳特有の気象状況に適用し、長距離飛行などが可能な無人VTOL機を使い物資輸送の固定航空路の構築を目指します。
事業は5年計画で、2年後の2023年度からは実証実験を、最終の2025年度にはシステムの構築を行う計画です。
市では今回のプロジェクトを通して、山小屋などへの安定した物資輸送の基盤づくりを行いたいとしています。