長距離飛行ドローンの配送事業 運用開始
伊那市は、株式会社ゼンリンと協力し、10キロ以上の長距離飛行を行うドローン配送事業を、16日から長谷の市野瀬と杉島を対象に始めました。
16日は長谷非持のドローンポートで長距離飛行ドローンの実演が行われました。
ドローンに荷物を積み込むと、長谷の市野瀬に向かって飛び立ちました。
8.4キロ先の市野瀬です。
伊那市は、ケーブルテレビで注文しドローンで商品を配送する、中山間地域の買い物支援事業を去年8月から行っています。
これまでは道の駅南アルプスむら長谷の離陸地点から、6.6キロ先の中尾までが対象となっていました。
さらに遠くの地域までサービスを広げようと伊那市とゼンリンは長距離飛行の可能性を探ってきました。
ゼンリンの高精度な3D地図の技術を活用することで、狭い河川の上空も飛行できるようになった他、長距離飛行に適したドローンが開発され、10キロ以上の飛行が可能となりました。
これにより、南アルプスむら長谷から8.4キロ地点の市野瀬、10.3キロ地点の杉島までの配送が可能となりました。
今後は配達対象地域がこれまでの非持、溝口、黒河内、中尾に市野瀬と杉島が加わります。
ドローンはこれまで使用されていたものと2台体制で運用するということです。
また16日は、気の里ヘルスセンター栃の木で、伊那市とゼンリンが伊那市新産業技術推進に向けた連携に関する協定も締結しました。