杉山文野さん講演会 性の多様性と人権について
フェンシングの元女子日本代表で、現在は日本フェンシング協会の理事を務め、男性として活動している杉山文野さんの講演会が21日に、箕輪町の町文化センターで開かれました。
杉山さんは、「はじめてのLGBTQ 性の多様性と人権」と題し話をしました。
東京都出身の杉山さんは、2004年にフェンシング女子日本代表に選ばれ世界選手権に出場しました。
一方で、幼い頃から自分の体に対して強い違和感があり、性同一性障害と診断されました。
杉山さんは、フェンシングを始めたきっかけについて、「水泳や剣道と違い、男女でユニフォームが同じだったからです」と話していました。
高校時代に初めて友人に自分の気持ちを打ち明けた時のことについて「18年近く言えなかった思いを伝えた時、初めてこの世に生まれてきたことを実感できた」と話しました。
性の多様性については「子どものうちから正確に伝えていくことが本人を守ることでもあり、周りの人をいじめの加害者にしないことに繋がる」と話していました。
講演会は、12月4日から10日までの人権週間を前に、町教育委員会などが開いたものです。