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60年近く使ったピアノとお別れ

60年近く使ったピアノとお別れ

伊那市の西春近南小学校で昭和35年から60年近く使われてきたピアノのお別れの会が26日、行われました。
西春近南小学校には現在、2台のピアノがあります。
そのうちの一つが、昭和35年8月5日から使われているピアノです。
ヤマハ製で、当時31万8千円で購入した記録が残されています。
老朽化してきていて、来年度、西春近南小学校が開校150周年を迎えることから、新しく購入することになりました。
代表の6年生の児童は、「入学式をはじめ音楽会など、このピアノが奏でてくれたことが思い出に残っています」と話しました。
この後、6年生の児童が歌を発表しました。
たくさんの行事などで使われてきたピアノも26日でお別れです。
実は26日お別れとなったピアノよりも更に古くから使われていた初代のピアノが諏訪形の浦野紀和(のりかず)さん宅に置かれています。
浦野さんの祖父の兄で医学博士の浦野(うらの)多門(たもん)()さんが音楽教育に役立ててもらおうと昭和の初めころ学校に寄贈したもので鍵盤は象牙が使われています。
昭和50年台に学校が3台目を購入した際に、この家に帰ってきました。
ピアノを使った教育を古くから西春近南小学校の近隣住民が支えてきたことを知った、150周年記念事業実行委員会は、学校区の住民などに寄付を募り新しく購入することにしました。
およそ300万円の寄付が集まり来月10日新しいピアノが学校に届きます。
26日、お別れしたピアノは、調律などをして修復し、行先は決まっていませんが、また何処かで利用されるということです。
 

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