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東日本大震災から11年

福島から避難した佐藤浩信さん

東日本大震災から11年

東日本大震災から11日で11年になります。
伊那市内でも震災発生時刻の午後2時46分にはサイレンが鳴らされ、犠牲者の冥福を祈りました。
福島県伊達市から伊那市へ自主避難してきた果樹農家の佐藤(さとう)(ひろ)(のぶ)さんです。
福島に向かって手を合わせました。
佐藤さんは、福島県でギフト用の高級果物などを扱ってきましが、原発事故による風評被害を懸念して、震災直後の2011年4月に伊那市に避難をし、果樹栽培を始めました。
現在は、西箕輪にある3.5ヘクタールの畑でりんごやもも、ぶどうなどを育てています。
この日は、りんごの剪定作業を行っていました。
佐藤さんは、現在も月に2回ほど福島に帰り、果樹栽培などを行っています。
11年経った今も続く風評被害と闘いながら、福島の果樹栽培の文化を繋げるために、奮闘しています。
 

福島県浪江町から伊那市へ

東日本大震災から11年
2016年撮影

福島県浪江町から伊那市野底へ避難してきた三浦(みうら)(みつる)さんと妻の()()()さん。
夫の満さんは令和2年6月、故郷へ戻る事ができず亡くなりました。
91歳でした。
三浦さんの自宅は福島第一原発から5キロ離れた場所にありました。
津波で流され、2016年の取材当時は土台しか残っていませんでした。
地震と津波と原発と全ての災難の直撃を受けた浪江町。
その当時浪江町は原発事故によって全住民が避難を強いられていました。

 
 

東日本大震災から11年

妻のりうこさんは現在、被災地から西春近へ移り住んだ孫夫婦と生活を送っています。
去年11月三浦さんが住んでいた浪江町(うけ)()地区(ちく)で、海岸防災林を造成するため、クロマツの植樹が行われました。
妻の里う子さんは、11年目の春を伊那で迎えます。

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