伊那市長選挙 現職・新人の一騎打ち
任期満了に伴う伊那市長選挙と市議会議員選挙が17日、告示されました。
市長選には現職と新人の合わせて2人が立候補し7日間の選挙戦に突入しました。
市長選に立候補したのは届け出順に、西箕輪の白鳥孝さん66歳。
無所属現職の3期目です。
山寺の八木択真さん43歳。
無所属新人で飲食店・ホテル経営です。
白鳥さん第一声
白鳥さんは午前9時に200人の支持者が見守る中、中央で第一声を上げました。
「伊那市の向かうべき方向・課題そうしたものをくみ取りながらやってきたのが対話と現場主義。コロナの頃合いを見てしっかりと対話、市民の声を聞く、そうしたことをやっていく覚悟であります。特に福祉、福祉の事についてしっかりやる。福祉は必ず市民一人一人に届けなければいけない。4期目は福祉についてもれがないよう確実に進めたい。この地域は農業の盛んな所。自分たちの食べるものは自分たちで賄うことができる。そして自分たちが飲む水、農業の水、工業の水、これも山のてあてをすることによって、食べ物も飲む物も自分たちで賄うことができるのがこの地域。この豊富な森林資源を使ったペレット、薪、これによるストーブ、ボイラ。私たちのエネルギーの多くを賄うことができる。こうしたことが可能なのが地方都市伊那市。これからの4年間はしっかりとした地方のかたち、姿をつくっていきたい」と話しました。
現職の白鳥さんは中心市街地への乗り合いタクシーの拡充、高遠町・長谷総合支所の建て替え、再生可能エネルギーへの転換などを政策にあげています。
白鳥陣営は、選挙期間中、屋内での演説は18日月曜日の1回を予定していて、街頭演説を中心に政策を訴えていくということです。
八木さん第一声
八木さんは、午前9時30分におよそ50人の支持者が見守る中、高遠町三義で第一声をあげました。
「この伊那市が、じわじわと人が減り店が減り衰退していくのか、あるいはここから新たな発想で次の時代へ飛躍を勝ち取るために進んで行くのか、衰退か飛躍かそれが今回の争点です。
政治・行政の役割は、今困っている人たちが何を求めているのか、それを丁寧に聞いて実現させていくことだと思います。
他所の地域に本社がある会社の工場を誘致するのではなくて、地域の産業をきちんと育てていきましょう。高遠町・長谷も通年型のきちんと地元にお金が落ちる滞在型の観光地にしていく。
この地域で、子育てをしようと思ってもらいましょう。お年寄りもみんなで地域で支えて、交通の足を確保して自由に動ける、元気に歳をとれる、安心して暮らせるそういう街を作っていきましょう。
この地域の将来を、きちんと胸を張って子ども達の世代に引き継いでいけるかどうか、それがこの選挙に我々大人にかかっている。みなさん一緒に走ってほしい。あと1週間全力でがんばりましょう。」
新人の八木さんは、中学校の給食費無償化や公共交通の利便性向上、地元企業の販路拡大を支援することなどを政策に掲げています。
八木陣営は、選挙期間中屋内での演説は22日金曜日の1回を予定していて、街頭演説を中心に政策を訴えていくということです。