子どもの健康の関する連絡会全体会
05年度子どもの健康に関する連絡会全体会が7日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。子どもの咀嚼(そしゃく)をテーマに、保健士や医師などが各方面から発達にかかわる咀嚼の役割などについて語った。
市町村の乳幼児検診でかめない、飲み込めない子どもが増えている竏窒ニいう報告を受け今年は、子どもの咀嚼について学ぶ会を企画。
駒ヶ根市の昭和伊南総合病院の言語聴覚士・坂本虎雄さんは、咀嚼が発達に与える影響を紹介=写真。唾液には、細胞が栄養を取り込む量を増加させたり、細胞代謝を効率化させる効果があり、ただ咀嚼するだけでも体温の上昇につながるなど、脳の血流が活発になることなどを示した。しかし、それぞれの発達段階に応じた指導が必要であり、過度に咀嚼にこだわるのでなく、普段の食事の時に1口20縲・0回かむように進めることなどを提唱した。
一方、かめない、かまない子が増えているといわれる背景には「かまなくてもいい」メニューの増加があることにも触れた。
また、歯科衛生士や小学校教諭などによる現場の事例発表もあった。