市長選候補者に聞く ~産業・観光~
特集③
伊那市長選挙・市議会議員選挙の投開票が、24日に行われます。
20日は、市長選に出馬した2人の候補者に伊那市の産業と観光の展望について聞きました。
「産業」
伊那市では、平成16年以降35社の企業を誘致し、およそ1,800人の雇用に繋がったとしています。
中心市街地では、老舗の商店が閉店する一方で4階建ての複合ビルの建設が計画されるなど、再開発が進められています。
農業・林業といった一次産業を含めたこれからの伊那市の産業について、候補者に聞きました。
【白鳥氏】
本社は移して来ないが、事業所としては税収面では伊那市にとってはプラスになっている。
伊那市は、お金をかけないで造成している。
リニアの発生土、JR東海が負担をして運んで造成をしてくれている。
河川の砂利が増えてしまっているが、国が運んで造成してくれている。
伊那市のお金を使って造成をしていない。
製造業のメッカとしてこの地域をさらに伸ばしていきたい。
伊那新校、伊那北と弥生が一緒になって伊那北の場所に新しい高校ができる。
一方、伊那市駅については弥生ケ丘の跡地が魅力。
都会の人が来てテレワークをするような場所とか、新しい若者の拠点づくり。
空き店舗をなんとかしましょうだけでなくて、もっと大きな視点で街づくりをしていきたい。
自分たちが食べるものは自分たちが生産する、自分たちが飲む水は自分たちが手あてをする、エネルギーとて自分たちの身の回りで賄えるはずなのでそれをやっていく。
そのためには一次産業はとても大事だということ。
【八木氏】
誘致するんだったら本社に絞る。
大学進学で出ていった子どもたちが働きたい先は総務だったり経営企画だったり広報だったりそういう業務になってくる。
そういう業務がくっついてくるような会社だけにきちんと市民の税金を投入し来てもらうという形に変えていく。
この地域ならではの力強い産業を作っていく必要がある。
まずは、農林業を基幹産業にしていく。
例えば米農家の大規模化、付加価値の高い施設園芸、そういうところへの転換にもきちんとサポートしていく。
販売ルートの開拓も必要になってくるが、そのあたりも初期段階で行政が支援する。
そのための伊那市版総合商社を作っていく。ふるさと納税も含めて地域のものを売っていく。
あるいはここに人を呼び込んでくる、そのようなものを民間の事業として、民間の会社として取り組んでいく。
中心市街地に関しては、駐車場の問題が一番ネックになってくる。
市営駐車場の無料駐車時間を拡大する。
若い人たちがこの中心部で商売をしたいという人が増えてきているので空き店舗の流通などを行政でサポートしていく必要があると思っている。
伊那市は、みはらしファームでの収穫体験をはじめ、高遠城址公園の桜やそば・ローメンなどの食で観光事業を進めています。
しかし、県内10圏域ごとの令和2年の1年間の観光実績は、伊那市を中心とする上伊那は観光客数が9位、消費額は最下位となっています。
交流人口拡大のためにこれからの伊那市が取り組むべきことは何か尋ねました。
【八木氏】
伊那市の観光の弱いところは完全に通過型になってしまっているところ。
高遠の花見、長谷の山岳、伊那市の街に留まってくれてお金が落ちるというルートが全くひけていない。
どこでお金を落としてもうのかというところを、しっかりとルートを作っていく必要がある。
まずは高遠に宿泊施設を誘致してくるということも必要になってくるし宿泊施設ができれば、その周りに飲食店や物を売る店が少しずつ増えていくのでそうやって滞在型の観光地に変えていくことをやっていかなければならない。
高遠にしても長谷にしても体験できるものはすごく沢山あるので、それも同時に売り出していく。
田舎の暮らしを体験するツアーを組んでいく、そういうことも同時にすすめていく。
【白鳥氏】
桜を中心とした花、食ローメンとかソースかつ丼とかそば、もう1つは山。南アルプス・中央アルプス、山小屋を整備して観光客を呼んでくる。
高遠石工。旅石工が全国で作っている。これをネットワーク化しようと、この仕掛けを今やっているところ。
高遠の総合支所の建て替えをします。
今の旧庁舎を壊してその後につくる。
長谷もつくり替える。地域の拠点ができるということは観光にも繋がってくるだろうし、地域の活性化にも当然繋がってくると思っている。