市議選 飯島議長に聞く
特集④
伊那市長選挙・市議会議員選挙の投開票が、24日に行われます。
今回の市議選は前回の無投票とは対称的に定数を6人上回る27人が立候補する激戦となっています。
今回の市議選や今後の議会のあり方など、今期での引退を表明している伊那市議会議員で議長の飯島進さんに話を聞きました。
伊那市議会議長で高遠町の飯島進さん。68歳。
合併前の高遠町で町議会議員を1期、また2006年の合併後、新伊那市で市議を4期務め2020年に議長となりました。
任期中、魅力ある議会づくりに取り組んできた飯島さんは今年4月29日の任期満了での引退を決めています。
今回の市議選は4年前の無投票から一転し定数を6人超える選挙戦となりました。
飯島議長
「今回立候補される27人のうち実際に選挙を経験した議員が7人だけであと20人が1期生も含めてなんですけれど20人が自分の票を見たことがない。立候補された候補者にとっては大変厳しい選挙だというふうに思います。どこの自治体もそうなんですけれども議員のなり手不足という問題があって、その議論をしていくと、伊那市議会でも当然、前回無投票になったということで議員の定数が多いのだろうか、もしくは議員の報酬が少なかったりするので、なり手がないんだろうか。もしくは議会に対する魅力がなくて立候補する人が少ないのかなと、議会の中でも再三議論をしてきた流れがあるので、そういう流れのなかで今回多くの皆さんが立候補してくれたということはとてもありがたいことだなと思っています。」
新伊那市が発足した2006年の市議選は旧3市町村単位に選挙区が設けられ選挙区ごとの定数は伊那が18、高遠町5、長谷が3の合わせて26でした。
この時は伊那で21人、高遠町8人、長谷で5人が立候補し選挙戦となりました。
2008年の条例改正により、議員定数は26人から21人に削減され、旧3市町村単位の選挙区も廃止されました。
飯島議長
「合併から15年が過ぎて16年経ったという、ここも一つの区切りかなと思いますので、ここで合併についてのいろんなことは一通り、一体感の醸成というのは大分進んできたかなと思うのでこれからは伊那市一本としてやっていくために活発な議論を交わしていただければいいのかなとそんなふうに思います。」
飯島さんは新しい議員や今後の議会に求めるものとして次のように話しています。
「議員に求められるのは市民の代表であるということが一番大事なことであり、行政のチェック機能というものを果たしてくれる議会、開かれた議会、分かりやすい議会、市民に信頼される議会、これを目指していくということが政治離れを脱却して、伊那市議会が活発な信頼されるものになっていくと思います。」