産学官連携拠点施設 西箕輪で安全祈願祭と起工式
伊那市が西箕輪に建設する農林業などについて研究する「産学官連携拠点施設」の安全祈願祭と起工式が16日に、現地で行われました。
16日は、伊那市や信州大学、地元区の関係者などおよそ40人が出席し、工事の安全を祈願しました。
産学官連携拠点施設は、西箕輪の市営住宅大萱団地の跡地に作られます。
信大農学部のキャンパスの北側にあることから、大学の研究成果を活用し起業や雇用創出につなげようと伊那市が整備するものです。
信大の研究者やベンチャー企業に場所を貸し出し、「農林業」や「食」などをテーマに研究を進めます。
建物は、木造一部鉄筋コンクリート造2階建てで、延床面積はおよそ1,300平方メートルです。
建物には、広さの異なる10の研究ラボの他、誰でも使える講堂や多目的ホールを備えます。
他に、南アルプスを見渡せるリフレッシュコーナーも設ける計画です。
事業費は、およそ9億9,700万円となっています。
白鳥孝市長は、「家庭用のペレットボイラーや用水路の長寿命化に向けた研究などを行ってもらい、地域の課題解決にも繋げていきたい」と話していました。
完成は来年3月下旬を予定しています。