伊那市と北カルヤラ県が覚書の期間更新
林業分野で協力の覚書を締結している伊那市と北欧フィンランドの北カルヤラ県は、覚書の期間を2024年まで延長します。
8日は、伊那市の白鳥孝市長とフィンランドの北カルヤラ県のマルクス・ヒルヴォネン知事が南箕輪村の信州大学農学部で覚書きの期間更新の調印を行いました。
伊那市と北カルヤラ県は、林業やバイオエコノミーなどの分野で協力関係を促進・強化することを目的とした覚書を2022年まで締結しています。
北カルヤラ県は長野県とは森林分野で協力していく覚書を2024年まで締結していることから、伊那市は県と合わせるために、協力期間を2年更新しました。
調印式の後にはマルクス知事から白鳥市長に北カルヤラ県の旗とシラカバから作ったウォッカなどがプレゼントされました。
伊那市は調印式後のレセプションで法被や手ぬぐいなどを贈ったということです。
また覚書の期間更新と友好を記念して、フィンランドの国の木で長野県の県木でもあるシラカバを植樹しました。
植樹したシラカバは今後、西箕輪に整備している伊那市の産学官連携拠点施設に植えられるということです。
北カルヤラ県訪問団 企業など視察
また9日、北カルヤラ県訪問団は、市内で海外製の薪ストーブを販売している企業や製材工場などを視察しました。
このうち上伊那森林組合ペレット工場では、職員が工場内を案内しました。
工場では、上伊那周辺のアカマツやカラマツの間伐材を原材料としたペレットを製造しています。
マルクス・ヒルヴォネン知事は「技術はだいたい同じだった。北カルヤラ県では、工場ででた端材で製造している。原木から製造していることに驚いた」と話していました。
また今日は、高遠しんわの丘ローズガーデンを訪れ、見ごろのバラを楽しんでいました。
北カルヤラ県訪問団は今日、東京へいき11日に帰国するということです。