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JR東海 南アルプスの高山植物保全に交付金

JR東海 南アルプスの高山植物保全に交付金

JR東海は、伊那市や南信森林管理署、信州大学農学部などでつくる「南アルプス食害対策協議会」に対し、高山植物保全のための支援金を、13日に贈りました。
13日は、支援金の納付式が伊那市役所で行われ、JR東海中央新幹線長野工事事務所の杉浦(よし)(のぶ)所長から南アルプス食害対策協議会会長の白鳥孝伊那市長に目録が手渡されました。
JR東海と県、南ア食害対策協議会は、南アルプスの自然環境保全を推進することを目的に「生物多様性保全パートナーシップ協定」を今年3月に結びました。
支援金は、協定期間の令和9年3月末までの5年間、毎年度贈られるもので、金額は非公表となっています。
杉浦所長は、「南アルプスでの環境保全活動は、地域の財産を守り活かすための大切な取り組みだと考えている。支援を通じて貢献していきたい」と挨拶しました。

仙丈小屋直下に防鹿柵を設置へ

13日は、協議会の総会が市役所で開かれ、新たに仙丈小屋周辺に防鹿(ぼうろく)(さく)を設置することなど今年度の事業計画が承認されました。
計画では、標高2,890mほどに位置する仙丈小屋直下の登山道周辺の4か所に、外周合わせて630mの防鹿柵を設置します。
協議会では、ニホンジカの食害から高山植物を守ろうと、平成20年から馬の背ヒュッテ周辺の12か所に延長1,217mの防鹿柵を設置してきました。
仙丈小屋周辺では、バラ科の高山植物チングルマの群生地が確認されていて、これを守ろうと8年ぶりに範囲を広げるものです。
柵の設置に必要な費用は、JR東海からの支援金などを活用します。
防鹿柵の設置は、7月5日と6日を予定しています。

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