子どもが相談しやすい環境を SOSカード配布
伊那市は、子どもたちが安心して安全に過ごせることを応援する、子ども相談室SOSカードを配布し、相談しやすい環境づくりを進めます。
SOSカードは、いじめや家庭内のことを相談しやすいよう、相談先の番号が記載されています。
このカードを市内およそ560人の小学6年生に配布し、相談しやすい環境づくりを進めていくということです。
15日に市役所で開かれた市議会一般質問で、笠原千俊教育長が議員のヤングケアラーに関する質問に対し、紹介したものです。
また、小中学校で年2回実施している生活実態調査の中で、家族などの介護が負担となっているこども、ヤングケアラーに関する項目を追加し、早期発見につなげたいとしていて、教職員の理解を深めるための研修会も開く計画です。
ほかに、ヤングケアラーがいる家庭の把握、支援などを行うヤングケアラーコーディネーターを1人配置する計画です。
コーディネーターは、各家庭の実態を把握し、それぞれの支援策の提案、家事や育児の手助けをする訪問ヘルパーの派遣などを行います。
伊那市では「SOSを出すことができず、孤立しがちなヤングケアラーの早期発見・対応に努めていきたい」としています。