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針供養

針供養

 上伊那和裁連盟(竹入良子会長)による「針供養式」が8日、伊那市の常円寺であった。日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子地区長)と合同で、約50人の和裁士が参列した。
 針供養は豆腐、こんにゃくなど、柔らかいものに針を刺して日々の労をねぎらうと共に、折れたり曲がったりした針を供養する伝統行事。関東は2月8日、関西では12月8日が多いが、会員が高齢化する同連盟は、参列者の健康などに配慮して5年前から暖かくなる3月8日にしている。 竹入会長は「私たち和裁士は針がなくては一目も縫うことができない。曲がったり折れたりした針に感謝し、今日一日は針を休め、明日からまた精進したい」とあいさつ。参列者は、着物のたもとに差した針をこんにゃくに刺しながら焼香をした。
 供養の済んだ針は、境内にある針塚に納められる。

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