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七夕行事「さんよりこより」

七夕行事「さんよりこより」

三峰川をはさんだ伊那市美篶と富県桜井の天伯社で月遅れの七夕行事「さんよりこより」が7日に行われました。
美篶の上川手、下川手の境にある川手天伯社です。七夕飾りを手にした子どもたちが集まりました。
天白社となりの広場では川の氾濫を起こす鬼にみたてた大人の周りを「さんよりこより」と唱えながら歩きます。
合図で子どもたちは七夕飾りで鬼をめった打ちにしていました。
この行事は三峰川の氾濫を治め無病息災を祈るものです。
その昔高遠の藤沢片倉にあった天伯様が大洪水で流されて桜井に着いた後、再び流されて対岸の川手に着いたといわれています。このことから双方に天伯社が祀られました。
天伯社に安置されているご神体が出されました。
ご神体を乗せた神輿を3回くぐると無病息災、安産のご利益があるといわれていて集まった子どもたちは、かがみながらくぐっていました。
いつもなら神輿に移し、氏子らがかついで桜井に向かいますが、密を防ぐため、リュックに入れ背負って桜井の天伯社まで運びました。
さんよりこよりは、三峰川を天の川に見立て七夕の織姫と彦星の年に一度の逢瀬になぞらえた奇祭として毎年行われています。
およそ1時間かけて富県の天伯社に到着し神事が行われました。
この後、富県の子どもたちがさんよりこよりをして地区住民の安全を願いました。
 

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