第31回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人、井上井月を偲ぶ「信州伊那井月俳句大会」が、伊那市のいなっせ11日に開かれました。
俳句大会は、高校・一般の部に322人から1,352句、小中学生の部に1,573人から1人1句の応募があり、この日は一般の部の表彰式が行われました。
最高賞の井月俳句大賞には、兵庫県の杉岡壱風さんの作品【井月の 句碑立ち上がる 雪解かな】が選ばれました。
杉岡さんは、「井月が多くの句を残した伊那谷を愛していたことや、感謝の意を表現した」と話していました。
入賞者は11人で、地元からは長野日報社賞に、伊那市の春日敦子さんの【井月を 見取りし家や 蕎麦の花】が選ばれました。
俳句大会は、漂泊の俳人、井上井月を偲ぼうと、伊那市と実行委員会が毎年開いているもので、今年は新型コロナの影響で3年ぶりに表彰式が行われました。
大会ではほかに、伊那市の東部中学校の演劇部と、指導者の阿部裕吉さんによる、井月の生涯を描いた朗読劇が披露されました。