ダム関連施設 巨大地震想定した合同訓練
美和ダムなどを管理する天竜川ダム統合管理事務所などは、巨大地震の発生を想定した地震防災訓練を、12日に行いました。
訓練は、午前8時40分に震度6強の南海トラフ巨大地震が発生したとの想定で行われました。
地震発生を知らせる放送が流れると、職員は机の下に身を隠していました。
その後、被害状況の把握など情報収集を行いました。
ダム施設の状況を確認する職員は、コンクリートにヒビが入っていないかや、放流量を調節するゲートの開閉機能に異常がないかなどを実際に見て回りました。
訓練は、美和ダムと小渋ダムを管理する天竜川ダム統合管理事務所、美和ダム上流のストックヤードを管理する三峰川総合開発工事事務所、高遠ダムを管理する長野県企業局が合同で行ったものです。
それぞれの施設をテレビ会議システムで結び情報共有をした他、新型コロナ対策でテレワーク中の職員も参加していました。
ストックヤードを確認
ダム機能維持のために令和2年度に完成した美和ダム上流のストックヤードでは、付近の法面が崩落したとの想定で職員が現場の確認をしていました。
天竜川ダム統合管理事務所などは、「いつ発生するか分からない南海トラフ地震に備えて、各施設が連携しできる限りの準備を整えたい」と話していました。