民謡「御嶽山」講座閉講
南箕輪村公民館の民謡「御嶽山」講座が10日夜、閉講した。村無形文化財に指定されたのを機に初開講した講座で、踊りを重点に練習し3人が修了した。
民謡「御嶽山」は05年1月14日に文化財指定を受けた。広く村民に知ってもらい、踊る人が増えることを願って開講。御嶽山保存会員が唄(うた)、踊り、三味線などを10回の講座で指導してきた。
受講者は、唄を覚えながら手の振り、足の動きなど会員に教わって練習を重ね、三味線や唄を中心に覚えた人もいる。
踊りは簡単そうに見えて基本に忠実に踊るのは難しく、わずか10回の講座で覚えるのは大変だったというが、閉講式では、会員皆が見守る中で修了記念に踊りを発表。会員は「よく覚えたね」「上手」と拍手を送った。
舞踊を習っている北殿の倉田道江さんは、「御嶽山を文化祭で見てすごくいいなと思って講座に参加した。御嶽山はとてもいい。なくしたくない」。保存会員に誘われて参加した大泉の女性は、「重心を保つのが難しいけど、なんとか踊れるようになった」と話していた。
村公民館は、多くの人が文化財に触れる機会を作りたい-と、06年度も講座を続けたい考えで、20回に増やして昼と夜に開く計画をしている。