小笠原商店で天然の糸寒天づくり
冬の寒暖差を利用した糸寒天作りが、伊那市東春近の小笠原商店で行われています。
5日朝は、午前7時半ごろから凍った糸寒天を天日干しにする作業が行われました。
大正5年創業の小笠原商店では、天然の糸寒天を作っていて、県内では唯一だということです。
稲刈りが終わった田んぼに天日干しするためのレールを敷き、先月下旬から本格的な作業が始まりました。
原料となる海藻のテングサを煮詰め、その煮汁を冷やして固めて棒状にし、機械でところてんのように細く切って広げていきます。
夜凍らせたものを天日干しにし、寒暖差を利用してゆっくりと溶かして水分を抜いていきます。
伊那地域の5日朝の最低気温は2.8度で、最高気温は7.4度でした。
小笠原商店の糸寒天は、東京や関西を中心に全国の老舗和菓子店に卸していて、羊羹に使われているということです。
寒天づくりのピークは、来年3月ごろまでを予定しています。