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師匠の想いを受け継ぎ桜の冬支度

師匠の想いを受け継ぎ桜の冬支度

本格的な冬の到来を前に、伊那市高遠町の高遠城址公園では、桜の冬支度が行われています。
公園を管理する桜守の西村(にしむら)一樹(かずき)さんは、今年特別な想いで作業を行っています。
伊那市振興公社の職員で、桜守の西村(にしむら)一樹(かずき)さんです。 
高遠城址公園の桜を管理し始めて18年目になります。
園内の桜の木を高所作業車に乗り1本ずつ確認しながら、雪の重みで枝が折れないように支柱のロープを結び直したり、枯れ枝を切る作業を行いました。
西村さんの元上司で桜守の師匠でもある稲辺(いなべ)(けん)次郎(じろう)さんが11月、病気のため78歳で亡くなりました。
稲辺さんは16年間高遠城址公園の桜守を務め、西村さんは10年間一緒に仕事をしながら、技術を学びました。
稲辺さんが70歳で定年を迎えた後、後継者として公園の管理を受け継ぎました。
稲辺さんが引退した後も二人は親交を深めてきました。
作業は、来年1月中旬まで行われ、およそ1,000本の桜を整備するということです。
西村さんは稲辺さんの意思を引き継ぎ、春に綺麗な花を咲かせるため、この日も桜と向き合っています。
 

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