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2511/(月)

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向山さん ほんだれ様飾りつけ

向山さん ほんだれ様飾りつけ

 箕輪町富田の向山(むかいやま) 喜通(よしみち)さんは、農作物の豊作や林業の安全を祈願する小正月の風習、ほんだれ様の飾りつけを、7日に行いました。
 ほんだれ様は高さは3メートルほどあります。
 半分皮をむいた木の枝を飾りつけていて、稲穂が垂れた様子に見立てていることからほんだれ様と呼ばれています。繭玉も飾り付けられています。
毎年飾りつけを行っているのはむかい)山喜(やまよし)(みち)さん、79歳です。
 父から25年前に受け継ぎ、毎年続けています。
 ほんだれ様の台座は、3尺3寸になるようにヒノキを切りそろえています。
 農機具、蚕を育てるための道具、チェーンソーなどの林業の道具の他、鳥を追い払うために音を鳴らす棒もあります。
 餅を供えている台は、繭から糸を取る糸まきを使っています。
 一昨年から、コロナ退散を願ってマスクも飾るようになりました。
 ほんだれ様は、本来、事始めの8日に初めて山に入り、木を切り出して作るということですが、去年12月半ばから準備を始め、7日に完成しました。
 以前は一帯のどの家もほんだれ様を作っていましたが、現在は、箕輪町でも数軒になってしまったということです。
 近所の人が通りかかり、珍しそうに眺めていました。
 ほんだれ様は小正月の行事がすべて終わる20日に焚き上げるということです。
 

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