上伊那地域も雪に 交通機関影響
県内は10日、広い範囲で雪となりました。
長野地方気象台では、10日の夜遅くにかけて大雪や路面の凍結による交通への影響などに警戒するよう呼び掛けています。
10日の朝7時半過ぎのJR伊那北駅周辺の様子です。
傘を差しながら通学する高校生たちの姿が見られました。
南箕輪村の上伊那農業高校の女子ソフトテニス部の部員たちは、朝から通学路の雪かきをしていました。
上伊那広域消防本部の観測では、午後3時現在25センチの積雪がありました。
伊那市の国道361号では、車が坂を上がれず立往生していました。
伊那警察署によりますと雪の影響で事故が多発しているということで、運転には十分注意するよう呼び掛けています。
また、雪の影響で交通機関にも乱れがありました。
中央自動車道の東京都の八王子ICから岐阜県の中津川ICの間が上下線ともに午後4時現在通行止めとなっています。
高速バスは午前8時以降、新宿線・名古屋線ともに運休となりました。
また、JR飯田線は、辰野駅から飯田駅間で昼頃から終日運休となりました。
このため、上伊那の高校は下校時間を早めました。
AI配車乗り合いタクシーぐるっとタクシーは終日運行を休止しました。
尚、午後3時現在、伊那市・箕輪町・南箕輪村で雪による被害の報告は入っていないということです。
一方、伊那市の伊那スキーリゾートは、恵みの雪となりました。
スキーヤーやスノーボーダーがパウダースノーを楽しんでいました。
10日の午前6時10分に上伊那地域に出された大雪警報は、午後4時現在、解除されていません。
11日の朝までの24時間に降る雪の量は、上伊那地域で20センチと予想されていて、長野地方気象台では、10日夜遅くにかけて大雪や路面の凍結による交通への影響などに警戒するよう呼び掛けています。
また、JA上伊那農作物対策本部は、今夜遅くまで雪が降り続く予想が出ているとして、ハウスや果樹等の点検や補強を行い、被害防止を図るよう呼び掛けています。