上伊那広域消防本部 搬送前に心電図を伝送する取り組み開始
上伊那広域消防本部は、心筋梗塞などが疑われる傷病者の搬送の際、救急隊が測定した心電図を搬送先の病院に伝送する取り組みを、6日から始めました。
これにより、救命率の向上に繋がるということです。
救急隊は、「心筋梗塞」など心臓の急性疾患が疑われる傷病者を搬送する際、現場や救急車の中で測定した心電図の結果を搬送先に伝送します。
機器のボタンを押すと、心疾患のうちどの疾患の疑いがあるかが分かり、この結果を病院に送ります。
患者の到着を待つ医師は、心電図のデータを確認し、カテーテル治療など必要に応じた治療の準備をすることができます。
これまで病院到着から心電図を測定、その後専門的治療を開始していましたが、その時間が短縮でき傷病者の予後改善に繋がるということです。
この取り組みは、南信地域では上伊那広域消防本部が初めての試みで、既存の機器で行うことができます。
心電図の伝送は、上伊那広域消防本部が所有する13台の救急車の内7台で行うことができます。
現時点では、伊那市の伊那中央病院・仁愛病院・神山内科医院など6医療機関でデータを受信することができるということです。